2018年9月の新刊で池袋ウエストゲートパークⅫ『西一番街ブラックバイト』が発売されてました。
第一作から読み続けているこちらの作品。今回も読み応え抜群です。
IWGPシリーズは、1998年に発行され、今年でなんと20年!
2000年には、宮藤官九郎の脚本でテレビドラマ化された作品なので、若い人でも名前は知っているという人は多いのではないかと思います。
石田衣良さんの著作は、『池袋ウエストゲートパーク』でハマってからいろいろと読むようになりました。
そして今でもシリーズが出たら買ってしまうのが、このIWGPシリーズ。
一度10巻で完結したのですが、シリーズ復活し今回が12巻(文庫版)。(単行本は13巻)
随分続いているシリーズですね。それだけ、このシリーズが支持されているのだと思います。
こちらのシリーズの魅力は、主人公であるマコト(真島誠)と池袋のKINGタカシ(安藤崇)の二人が、池袋のトラブルをシューティングしていくというストーリーにあります。
そのストーリー中に、その時代、時代の世相であったり、問題であったりが上手く組み込まれ、読む人をその世界観にのめり込ませるのではないかと思います。
池袋という街で起こる問題を解決するというストーリーの中に共感できる問題があり、それがすべて良い解決ではないにしても、登場人物しかり読者も納得できる落とし所に落ちるのが魅力だと個人的には考えています。
さて、今回の『西一番街ブラックバイト』も今の気になる問題が、それぞれのストーリーに入っていますよ!
表題作「西一番街ブラックバイト」では、搾取される飲食チェーン店の従業員。
「ユーチューバー@芸術劇場」では、ユーチューバーという職業がわかりやすく描かれ、世間がテレビから動画サイトへの移り変わる模様が上手く描写されています。
「立教通り整形シンジケート」も、まさに今の時代ならではの話と思いました。
現代の問題を鋭く描写し、その問題と向き合う主人公たちの活躍は、そのまま読んでも楽しいのですが、興味があるなら是非、レンタルでもテレビドラマシリーズも見てほしいです。
IWGPシリーズを読むときのイメージは、主人公のマコトは長瀬智也で、キングは窪塚洋介が頭の中でイメージされるのですが、これが以外にしっかりとハマるんですね。
テレビドラマシリーズは、小説の中の主人公と性格は異なるのですが、イメージはピッタリなのかなーって思います。
そして、IWGPのテレビドラマシリーズに出ていた出演者は、今の時代で考えるともの凄く豪華なんです!
長瀬智也(マコト・真島誠)、
窪塚洋介(タカシ・安藤崇)、
坂口憲二、
佐藤隆太、
妻夫木聡、
山下智久、
阿部サダヲ、
高橋一生、
遠藤憲一、
渡辺謙、
森下愛子、
加藤あい、
矢沢心、
小雪、
酒井若菜
脚本は宮藤官九郎。チーフ演出は堤幸彦。という豪華さ。
放送当時は、その演出とカメラワークでも話題になりました。
テレビ向けにアレンジされたストーリーやキャラクターで、原作と異なる点も多いですが、テレビドラマシリーズを見てから、小説を読むときっと世界観が広がると思います!
ただ、ネット配信は現状終了しているのが多く、DVDのレンタルが妥当かなと思います。
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