たった648円で社長をバーチャル体験!?山崎 将志『社長のテスト』

ちょっと出張で長時間新幹線に乗る機会があったので、駅の書店で移動中に読む本を探しておりました。

すると帯のコピーに東京から大阪の移動の時間で、ランチと同じくらいの価格で社長を疑似体験と。

普段は、なかなか社長という仕事について思うことや考えることがないので、いい機会なので読んでみることにしました。

社長のテストの主な登場人物は3名で、それぞれ個別の物語と、それが繋がるストーリー、主人公の決断、エピローグという構成です。

一人一人のエピソードの章を読むと、なるほどそういう視点もあるのかであったり、従業員の立場の主人公に共感できたりしました。

少し、ネタバレ的になってしまいますが、企業買収を考えている社長のストーリーでは、前半は、ベンチャーの社長っていうのはこれくらいバイタリティがあるのか!凄いってイメージだったのですが、読み続けて行くうちにリアルな描写もあり、葛藤や志がなくなる点が印象的でした。

この小説を読んでよかったと思う点は、家族には自分の仕事をキチンと説明して共感してもらえることが大事だと思った点と、主人公の妻のセリフです。

『仕事が上手くいっていないと生活が面白くないってこと。毎日の暮らしは超楽しいけど仕事はまったくダメ、なんて状態はありえないでしょ。』

なるほど、たしかにそうだなーって思いました。自分が仕事を楽しめていないと家族との時間も楽しくするのは難しいと思いました。

帯のキャッチコピーにあったように、社長の疑似体験の理解まで出来たかはわかりませんが、小説としても純粋に楽しめて、ビジネスの勉強にもなる良書でした。

少し興味が出たので、著書の山崎 将志さんを検索してみると、ビジネス書を沢山書いておられる方でした。

なるほど、だからリアルな描写ができるんだなと思いました。

残念な人のシリーズや、英語関連の書籍を出されていますね。

少し勉強のために読んでみようかと思いました。

会社が火事になった。PCデータ復旧を営む僕らのベンチャーは窮地に立たされる。理不尽なクレーム処理に奔走する中、現れた謎の起業家。密かな企てを試みる僕はやがて、社会を揺るがす一大事件に巻き込まれていき―「仕事の本質・裏側」を暴く痛快エンターテインメント!

「BOOK」データベースより

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