今だからこそ読みたい・観たい池井戸潤『空飛ぶタイヤ』

先日Amazonポイント50%還元が行われていたので、池井戸潤さんの小説『空飛ぶタイヤ』の上下巻をKindleで購入しました。

電子書籍で購入する事への抵抗がないので、最近こういったセールがあると、ついつい手をだしてしまいます。

この作品10年前に出版され、2009年に映像化されています。

また、2016年現在、三菱自動車の不祥事で改めて注目され、100万部を超える勢いで売れているそうです。

走行中の大型トレーラーが脱輪し、はずれたタイヤが歩道を歩く若い母親と子を直撃した。トレーラーの製造元ホープ自動車は、トレーラーを所有する赤松運送の整備不良が原因と主張するが、社長の赤松は到底納得できない。独自に真相に迫ろうとする赤松を阻む、大企業の論理に。会社の経営は混迷を極め、家族からも孤立し、絶望のどん底に堕ちた赤松に、週刊誌記者・榎本が驚愕の事実をもたらす。

ストーリー展開は、赤松運送側の社長を軸にした時間軸と、ホープ自動車側での時間軸を中心に進んでいきます。

文庫版は上下巻になっているのですが、上巻はこれでもかと言うくらい赤松運送側では、不運というか問題が噴出し、読んでいるものとしては、ハラハラさせられっぱなしです。

ホープ自動車側の展開は、ザ・会社組織という展開で、サラリーマンの身としては『なるほど、組織の一員ってこんなもんだよね』と思いながら、読者としては、腹が立つという展開でした。

池井戸作品は悪役の力強さが、主人公の逆襲時の爽快さに繋がっているように思います。

上下巻、一気読み間違いなし。

最後まで読むと、強く信念をもって生きよう!と勇気がわいてくる1冊でした。

ただ、サラリーマンとしては、

あなたは自分の信念と組織、どちらを守るか選べと言われたら正しい判断ができますか?

と問われているように思えます。

読後、ドラマ版のキャストが気になって調べたのですが、

赤松運送

赤松 徳郎 – 仲村トオル
宮代 直吉 – 大杉漣
門田 駿一 – 柄本佑

被害者とその家族

柚木 雅史 – 甲本雅裕
柚木 妙子 – 山口もえ
柚木 貴史 – 佐藤詩音

ホープ自動車

小牧 重道 – 袴田吉彦
室井 秀夫 – 相島一之
杉本 恭子 – 尾野真千子
狩野 威 – 國村隼
富田弁護士 – 井田國彦
井崎 一亮 – 萩原聖人
巻田 三郎 – 西岡徳馬

と早々たるメンバーでした。

AmazonプライムやHulu、dTVなど配信系なら無料で見れます。

2018年には映画化もされ、DVDも販売されていますね。

映画版のキャストもなにげにあっているなーと思えました。

映像化されたものは好みの出演者で見るとよいかもしれませんね。

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